「好きだからやる」ではアイデアは形にならない!起業戦略

集客や起業のアイデアってどう展開するの?

自分のアイデアを形にする起業は素晴らしい挑戦です。しかし良いアイデアを持っていても、戦略がなければ理想のまま終わってしまうのが現実。自分の好きなことで起業をしたのにうまくいかない…なんてときは「起業戦略」があなたにとっての鍵になるかもしれません。起業戦略は、ただお金を稼ぐことだけではなく、社会に役立つことが大切なのです。

起業戦略とは、簡単に言うと「会社が良くなる計画」のこと。会社がどんな風に成長して、どうすればお客さまを幸せにできるかを考える大事な計画のことです。

自分の夢を叶えたい、自由なライフスタイルを追求したい。そう思って起業したものの、予想以上に集客が難しい、競争が激しいという現実に直面していませんか?その悩みの解決策を見つけましょう。

目次

起業の目的は「お客さまを喜ばせること」

自分が提供する商品やサービスが「何のためにあるのか?」を考えたことはありますか?例えば、スーパーは私たちに食べ物や日用品を売ってくれています。そして、その目的はただ物を売ることではなく、私たちの「必要」を満たしています。だから、私たちにとってスーパーはなくてはならない存在なのです。つまり、アイデアが素晴らしいだけでは、競争の激しい市場で生き残るのは難しいのです。

「現代経営学」や「マネジメント」の発明者として知られるピーター・ドラッカーさんは、会社の本当の目的は「お客さまをつくること」だと言っています。つまり、世の中の人が「これ欲しい!」と思うものやサービスを提供して、お客さまを喜ばせることが起業にとって最もシンプルで重要なことなのです。

起業戦略とはライバルと戦わない「冒険の地図」をつくること

例えば、大きな山に登りたい!と思った時、何も考えずにただ歩き出したらどうなるでしょうか?途中で道に迷ったり、危ない場所に行ったりして、山の頂上にたどり着けないかもしれないですよね。けれど、もしも地図があったらどうでしょうか?どの道を通れば1番安全で早く山の頂上に行けるかがわかります。

ここで1つ、パン屋さんの経営戦略を考えてみましょう。これからパン屋さんを始めようと考えているそのお店は、たくさんのお客さまに来てもらいたいと考えています。しかし、ただパンを焼いているだけではお客さまが増えるとは限りません。

そこで、パン屋さんは「どんなパンを作ればいいか」「どこでお店を開けばいいか」「どうやってお客さんに知らせるか」といった地図をつくる必要があり、それが戦略。つまり、ライバルと戦うことが戦略ではなく、ライバルと戦わなくて良い方法を見つけ出し、誰かのニーズに応えていることが戦略なのです。

まずは起業の目的を明確にし、「どの山の頂上に登りたいのか」という何を達成したいのかを具体的に定めましょう。

誰もが気になる「利益」は起業を続けるための条件

戦略の基本は「利益は目的ではなく、会社を続けるための条件」という考え方にあります。ピーター・ドラッカーさんの言葉です。

どういうことかと言うと、例えば車を動かすにはガソリンが必要です。ガソリンがなければ、どんなにかっこいい車も動かなくなってしまいます。同じように、起業を続けるためには「利益」が必要です。利益が出ないと、起業を続けていくことができないのです。

ここで大事なのは、ガソリンは車を動かすための「必需品」であり、車に乗る目的ではないということ。同じように、利益は起業を続けていくための「必需品」であって、それが目的ではないということです。

つまり、「利益を出すこと」が1番大事なことではなく、起業を続けていくための「必需品」を確保しながら、あなたの商品やサービスによってお客さまが喜ぶことや、社会に貢献することを目的に、起業戦略考えるということです。

自分が提供する商品やサービスが、誰のどんなニーズに応えるのか、どんな競合がいるのかを徹底的に調査しましょう。

自分だけの「必殺技」を見つけ出そう

起業戦略を考えるときに忘れちゃいけないのは、自分だけの「必殺技」を見つけること。会社にはそれぞれ得意なことや、他の会社にはない強みがあります。その「必殺技」を見つ出すことで、「この商品じゃなきゃダメだ!」とお客さまから思ってもらえるのです。

それによって、「どこで買っても同じもの」ではなく「あなたからしか買えないもの」に変わります。どんなビジネスにも競合が必ずいます。自分たちだけの「必殺技」があることで、ライバルと同じことをしていても比較されなくなり、その結果ライバルと共存できる成長へとつながるのです。「必殺技」はあなたにとってもお客さまにとっても「強力な力」です。

1日も早く始めたい!失敗から得られる財産

うまくいきそうな起業アイデアや集客方法はないかな?と探しているかもしれませんが、最初からうまくいくとわかっている戦略があれば誰も戦略に悩むことはありません。うまくいかない戦略があって良いのです。

ヒット商品の裏側によくある話。実は1度目は全く売れなかったけれど、なぜうまくいかなかったのか?を分析し、改良した結果大ヒットに繋がったなんてことはよく耳にします。

つまり、実践した戦略には失敗と成功があるのは当たり前。失敗に改善を重ねるからどんどん結果がよくなっていくのです。失敗は次のヒント!これが起業戦略の大切な考え方です。

【まとめ】「準備」があなたの素敵なアイデアを形に変える起業戦略

暑い夏の日にはたくさんのお客さまが来るアイスクリーム屋さんも、冬になると全然売れなくなってしまいます。そこで、アイスクリームだけではなく、寒い季節にぴったりの「ホットチョコレート」を販売しよう!と考える計画が戦略です。この準備が起業アイデアや集客方法へと変わります。

起業戦略はビジネスを成長に導くための「地図」です。アイデアを形にするためには、ただ「好きだからやる」のではなく、「お客さまをつくること」が最も重要で欠かせないことなのです。

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