動線のポイント【How】

星野茉南

お客さまを迷わせていませんか?

あなたがレストランを訪れたとき、店員さんから「こちらのボタンを押して注文してください」と説明された場合と、何も言わずにメニューだけを渡された場合、どちらが注文しやすいでしょうか?前者のように、具体的な指示があると私たちは迷わず行動しやすくなり、そのサービスに対して安心感を抱くのです。ビジネスも同じように「How」が明確であればあるほど、お客様は次のステップに進みやすくなり、結果的に商品の購入やサービスの利用につながります。

「How」とは”どのように行動すればよいか”を具体的に示すことです。

目次

お客さまの決断を簡単にさせてあげよう

なぜ、「How」を明確にすることが大切なのでしょうか?それは「意思決定の負担を軽減する」という心理的な効果に関係しています。私たちは日常生活で無数の選択をしており、常に頭の中で次の行動を考えています。このような状況では、少しでも決断を楽にできる情報が提供されると、それを好意的に受け取る傾向があります。

たとえば、売り込まずにお願いされる場所ランディングページで「今すぐこのボタンをクリックしてください」と書かれている場合、訪問者は何をすればいいのか迷わずにすみます。逆に、次のステップが曖昧だと、訪問者は「どうすればいいのだろう?」と考えすぎてしまい、その結果ページを閉じてしまうこともあります。

このように、明確な「How」を示すことで、相手の心理的負担を軽減し、次のアクションを起こしやすくするのです。

日常にもたくさん存在する「How」

日本のサービス業では、顧客に対する「おもてなし」の精神が非常に重要視されています。この「おもてなし」には、顧客が迷わないようにする工夫がたくさん含まれています。たとえば、ホテルのロビーには分かりやすい案内板が設置されていたり、駅のアナウンスでは次にどうすればよいのかが明確に伝えられています。これらはすべて、利用者が迷わずに行動できるようにするための「How」の一部なのです。

ビジネスの場でも同様に、商品やサービスを提供する際には、次に何をすればよいのかをお客様に迷わせないことが大切です。これができると、顧客はそのサービスに対して信頼を持ち、また利用したいと感じるようになります。

より具体的な「How」をつくる3つのチェックポイント

オンライン集客をしている人は、「How」の3つのポイントをチェックしてみましょう。

次のアクションは明確ですか?

お客様が次に何をすればよいのかが一目でわかるアクションを書きます。たとえば、「今すぐこちらをクリック」「お電話はこちらから」など、具体的な行動を促す言葉を使いましょう。

「What」の言葉と関連性はありますか?

相手の好奇心を一瞬で高める挨拶「what」、ラブレター構造の最初の言葉となる「what」と関連性を持たせることで、メッセージ全体が一貫して相手に伝わるようになります。これにより、お客様は内容に納得しやすくなります。

行動を促す言葉はありますか?

ただ情報を伝えるだけでなく、「今すぐ試してみたい」「次も知りたい」と思ってもらえるような言葉を選びます。これにより、次の行動への好奇心が高まります。

これらのポイントを押さえることで、「How」がより効果的になり、お客さまにとってわかりやすく、迷わずに行動できるランディングページやコンテンツを作成することができます。お客様の信頼を得ることにも繋がりますので、ぜひ「How」を設置しましょう。

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